行政書士の事務所は自宅で開業できるの?

行政書士独立開業

コネなし、カネなし、未経験から行政書士開業に挑む40代ママの奮闘ブログです。

さて、今日のテーマは「行政書士の自宅独立開業」。
実際のところ、自宅で行政書士事務所って開業できるの?という疑問にお答えしていきます!

☑ そもそも行政書士は自宅で開業できるの?

できます!
国家資格だからといって、立派なオフィスが必要というわけではありません。
日本行政書士会連合会のルールに沿って、一定の要件を満たしていれば、自宅でもOKなんです。

ただし、そこにはいくつかの“クリアすべき条件”があります。
あとでしっかり解説しますね。

☆自宅開業を予定している人でマンションが自宅の人は要注意!
管理規約で事務所使用がOKになっているかを必ず一番最初に確認してください。
サーパスなど事務所使用を許可していない分譲型マンションも少なくない(;゚ロ゚)

☆自宅が賃貸戸建ての場合も同様です。大家さんの許可をもらってください。

自宅の庭に大型コンテナを設置して固定資産税なしで事務所を作る
店舗併用住宅を購入して自宅と事務所をまるっと手に入れるなどの強者もいます
知恵を振り絞って事務所を開業するのは士業起業の醍醐味!

☑ 自宅開業のメリット

自宅開業には実はこんなにいいところがあります。

毎月の家賃がかからない(コストが圧倒的に安い)

通勤ゼロ。時間のロスが無い!

家族の状況にあわせて働きやすい

副業・兼業として始めやすい

特に開業当初はコストを抑えたいという人が多いので、自宅開業は人気のスタート方法です。
当支部でも8割~9割くらいの先生は自宅が事務所ですね。

☑ 自宅開業のデメリット

もちろん、注意点もあります。

家族がいると、音や来客などで集中できないことも

「事務所感」が薄く、お客様対応に気を使う

場合によってはプライバシーの配慮が必要(住所が公開される)

「相談者を呼ぶつもりはない」「リモート対応が中心」という方ならあまり問題にならないかもしれませんね。

あとは、駐車場問題。自分用に1台、家族の不在時はいいですけど、常時1台は確保できると良いです。
特に田舎で開業する方。車社会です。

自宅事務所だと仕事が取れないんじゃないかという不安もありますが、
積極的に依頼者の所に足を運ぶフットワークの良さはきっと売りになるかと。

☑ 自宅開業の要件とは?

開業場所に関するルールが決められています。(が、行政書士法や規則に根拠が散らばっていてわかりにくい)

独立したスペースがあること
 →守秘義務があるのでプライバシーの確保が出来るかどうか

看板を掲げられること(看板は開業後の掲示で良いが場所は事務所チェックで問われる場合あり)
 →外から見て「ここが事務所です」と分かるようにすること。

✅ 玄関からスムーズに出入りできること
 →例えば「リビングを横切らないと入れない」ようだと不許可になる可能性も。
  居住部分と事務所部分が明確に区別されていないとダメ

✅ 必要な事務所設備が決まっている
 →行政書士の職務を遂行できる事務所かどうか
  これは行政書士会から渡される登録申請の説明に記載が無いので次で詳しく説明します)

☑ 必要な事務所設備のチェックリスト

「要件はクリアできそうだけど、どんな設備を整えておけばいいの?」
そんな方のために、行政書士登録時に必要とされる基本的な事務所設備をチェックリスト化しました📋

✅ ① 事務机と椅子
 

✅ ② 書類保管庫
 →個人情報などを含む資料をきちんと保管するための鍵付きキャビネットが必要です
  なお、当支部では机の鍵付き引出しでもOKでした。
  ただ、実際に業務開始となれば、、、

  情報や、成年後見業務の場合は貴重品を預かりますので鍵付きキャビネットは必須アイテムです。
  善管注意義務ですね。

✅ ③ 金庫
 →小型でも構いません。

✅ ④ 固定電話または携帯電話
 →固定電話でなくてもOK。プライベート兼用の1台でもOK

✅ ⑤ 書類作成装置(PCなど)
 →ワープロやパソコンが該当。業務に支障のないスペックであれば十分です。

✅ ⑥ 応接用のイス・テーブルなど(来所者用設備)
 →最低限の応接スペースが必要です。和式?スタイルでも良いです。

✅ ⑦ 用紙・雑品収納庫(棚)
 →事務用品や消耗品を整理整頓できる場所が必要です。

✅ ⑧ 業務用図書棚
 →六法や実務書など、行政書士業務に必要な書籍を整理して置いておく棚が必要です。

「すべて新品でそろえなければいけない」というわけではありませんが、“事務所としての体裁が整っているか”が、
後に来る支部長の事務所調査のポイントになります。

☑ 自宅事務所にかかる費用って?

全ておしゃれに揃えたいですが、クライアントに直接関わらない部分は中古品を利用するなど
節約に努めました。

自宅事務所にかかる費用は本当にピンキリです。
すいません。具体的じゃないですね。

最低限で!というなら自宅にある物を利用してほぼ0円で事務所を準備した人も意外と多いと思います。

まあ、鍵付きキャビネットくらいですかね。
鍵付きキャビネットは中古ショップ、事務用品専門店などで購入できます。
3万円くらいです。

☑ まとめ:まずは「できる範囲」でスタートしよう!

自宅での行政書士開業は、工夫次第で十分プロらしく見せられます。
「まず始めてみる」が何より大事なので、迷っている方は自宅開業、オススメですよ。

手元資金が今後の経営に響くので費用対効果を検証しながら進みましょう。

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