富山でのペットカフェ開業方法|費用・方法・許可・失敗例(猫カフェ・ドッグカフェ)

ペット法務

ペット法務|2025.08.30

富山でペットカフェ(猫カフェ・ドッグカフェ等)を開業したい方向けのガイドです。自宅を活用した副業スタートの可否、費用の目安、方法動物取扱業登録飲食店営業許可のダブル許可、用途地域・設備要件、さらに水質検査・ペットフード安全法・防火管理者などの届出、失敗しやすいポイントまで、ざっくり全体像がつかめるようにまとめました。

富山でペットカフェ(猫カフェ、ドッグカフェ等)を開業する流れ

  1. 事業計画づくり:動物の頭数・ふれあい方式・飲食メニュー・料金・自宅かテナントを賃貸するかを決める。
  2. 物件選定:厨房と動物スペースを区分できる構造か、駐車場は十分かを確認。
  3. 用途地域・管理規約の確認:そもそも営業可能かを先に調べる。
  4. 登録・許認可要件の確認:動物取扱業登録」と「飲食店営業許可」等、希望する業態に見合うように申請しなければならない。
  5. 改装・設備工事:厨房設備・シンク数・仕切り・換気・排水・臭気対策など。
  6. プレオープン→本開業:許可が下りてから。

    SNS・地域媒体で集客、オペレーションを調整。許可前でも走り出しは可能だがプレオープンであっても営業はできません。

ポイント:ただ申請書を書くだけでは無く、希望する業態に合うように登録申請したり、要件に合致するように改装しないやり直しのムダ費用に直結します。

動物と仕事をするのでキャストの動物たちの飼育管理が必須になります。
お世話代もかかるので事前の計画や半年程度の資金確保も重要です。

ペットカフェ開業にかかる費用と資金調達

費用の目安

  • 自宅×副業の小規模:約50〜150万円
  • テナント型:約200〜500万円

主な内訳

  • 内装・厨房設備(シンク数、換気、冷蔵設備など):30〜150万円
  • 動物スペース(遊具、ケージ、空気清浄・防臭):30〜100万円
  • 仕切り・防臭・排水・清掃しやすい床壁:20〜100万円
  • 看板・WEB・広告:10〜30万円程度

資金調達の方向性

  • 日本政策金融公庫の創業融資
  • 富山県・市町村の創業補助金(年度要件は要確認)
  • 信金・地銀の創業ローン(事業計画の完成度が鍵)

自己資金も必要です。生活費の融資はできないので運転資金の使途はよく理解していないといけません。

また、金利もかかりますので全体的な資金計画や運営計画が必要になります。

必要な許認可と届出

  • 動物取扱業登録:お客さまが猫・犬と触れ合う方法、時間制など業態に合わせて申請。
    申請→現地確認→登録。動物取扱責任者の配置が必要。
  • 動物取扱責任者:資格・実務経験などの要件あり。登録の必須条件。
    ローカルルールが強く、使用人に及ぶまで動物取り扱い責任者を求める県もある。
  • 飲食店営業許可:食品衛生法に基づく許可。厨房と動物スペースは構造的に分離、動物は厨房に入れない。食品衛生責任者の設置が必要
  • 用途地域の適合確認:住居専用地域などでは不可の場合あり。先に確認してから契約・改装。
    不動産屋は物件探しのプロですが、許認可の専門職ではないので要注意。
  • 設備要件(抜粋):換気・防臭・排水、清掃しやすい床壁、厨房のシンク数・手洗い、害虫防除など。法律で決まりがあるので条件を満たすように改装します。
  • 貯水槽のある建物:水質検査成績書が必要になる場合があります。
  • ペットフードを店内製造・販売:ペットフード安全法の製造業者届出が必要です
    店内で手作りのペットフードを提供する場合は不要ですが、パッケージに入れて販売する場合は必要です。売上アップにも繋がる項目ですね。
  • 30人以上収容の規模:防火管理者の選任・消防届出。

※官公庁に提出する書類を作成、提出代行できるのは行政書士だけです。
コンサルタントや、出入り業者が行う事は行政書士法違反で100万円以下の罰金もしくは拘禁刑画家せられます。

用途地域と設備要件(自宅×副業の方も必読)

  • 用途地域:第一種・第二種低層住居専用地域、田園住居地域などは事業用途が制限されやすく、ペットカフェは認められないケースが多い。
  • 管理規約:マンションは住戸内の事業禁止が一般的。来客・臭気・騒音に関する規約も確認。
  • 設備要件:厨房・客席・動物スペースの明確な区画動物が厨房に入らない構造、十分な換気・排水・消臭、清掃しやすい床壁。
  • 近隣配慮:臭気・鳴き声・来客車両(駐車計画)への配慮はトラブル防止の基本。

よくある失敗例

  • 厨房と動物スペースが未分離:飲食店営業許可が下りない。
  • 用途地域の見落とし:契約後に自宅エリアで営業不可が判明。改装した費用が無駄になった。
  • 頭数・衛生管理の過小見積り:指導対象になってしまったり、ペットが不幸に。
  • 費用の読みが甘い:改装・設備・運転資金を見誤り数ヶ月で資金ショート。
  • 集客の一本足打法:SNS頼みで固定客化できず。資金が尽きる。差別化ができない。

個人的に一番の失敗ポイントは余裕がなくなり、大好きだったペットたちに優しくできなくなってしまうことです。

まとめ|富山でペットカフェを開業するなら

  • 自宅×副業から小さく始めるのは可能だが、用途地域・管理規約の確認が最優先。
  • ダブル許可動物取扱業登録飲食店営業許可)が必須。
  • 設備は区画分離・換気・防臭・衛生が基本。貯水槽は水質検査成績書を。
  • 手作りおやつ等はペットフード安全法の届出、30人以上は防火管理者も。
  • 初期費用がかかるので、資金計画や資金調達も必須。

富山でのペットカフェ(猫カフェ・ドッグカフェ)開業は、用途地域調査・管理規約確認から、動物取扱業登録飲食店営業許可の調整、図面・書式(利用規約・誓約・免責)整備まで一括サポート。自宅スタート出来るかの調査も行います。
資金相談や融資資料作成も可能です。

【対応エリア】富山市・高岡市・射水市・魚津市・黒部市・滑川市・砺波市・南砺市・氷見市・小矢部市・上市町・立山町・入善町・朝日町・舟橋村 など、富山県全域に対応しています。

私自身も一起業者として事務所を立ち上げています。
富山をもりあげていかんまいけ~(#^.^#)

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